Oct 24, 2010

CFDで狙っていく副収入

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 ◇「初戦突破」後輩へ
 「初戦必勝」は、かなわなかった。第93回全国高校野球選手権大会第5日の10日、龍谷大平安が第3試合で新湊(富山)と対戦し、1−4で惜しくも敗退した。選手たちは涙を流して悔しがったが、アルプススタンドからは温かい拍手が送られた。【花澤茂人、田中理知】
▽2回戦
新湊
  000001021=4
  000001000=1
龍谷大平安
 「おこがましいようだが、平安が強くならなければ京都の高校野球は強くならない。今年は絶対に初戦で勝つ」。08年以来、夏の甲子園で京都代表の初戦敗退が続いていることについて、原田英彦監督はそう語っていた。選手たちも特別な思いで、10日の初戦を迎えた。朝、宿舎を出発するバスの中で、小嶋恭介主将(3年)は「最高の舞台。今まできつい練習をやってきた成果を出して、絶対勝とう」とチームメートに呼び掛けた。「よっしゃ」。チームもそう応じ、気合いは十分だった。
 序盤は両投手の投げ合いとなり、なかなか好機を生かせないまま、六回、相手に先制された。「このままじゃ終われない。絶対につないで逆転する」。その裏、先頭の高橋大樹選手(2年)は、いつも以上に気持ちを込めて打席に入った。インコースの直球を思い切り振り抜くと、打球はレフトスタンドへ。「よくやった」。ベンチが一気に盛り上がり、逆転ムードに。アルプスの父・正巳さん(46)も「大事な場面に、よく打ってくれた」と目を細めた。
 しかし後が続かない。七、八回も先頭打者が出塁し得点圏まで進んだが、本塁は遠い。一方で相手に追加点を許したまま、最終回を迎えた。アルプスで見守る野球部で応援団長の弓手信一君(3年)は「京都大会でも苦しい場面で逆転してきた。今年はこういう場面に強いチーム」とグラウンドを見つめた。
 九回裏、先頭の柴森雅人選手(3年)が内野のエラーを誘って出塁。続く代打、重光勇哉選手(2年)も四球を選び、粘りを見せた。しかし後続が続かず、ゲームセットとなった。
 甲子園での一勝は今年も実現できなかった。試合後、小嶋主将は「緊張感は無かったが、いつものプレーができなかった。もっとこの仲間と野球がしたかった」とあふれる涙をぬぐった。「初戦突破」の宿題は、後輩たちに託された。
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 ■熱球
 ◇ポケットの“亡き母”−−坂口隼斗投手(3年)
 「お母さんのおかげでこの舞台に立てた。ありがとう」。九回表、1−4とリードされ、なおも無死一塁のピンチで登板した坂口隼斗投手(3年)は、初めて甲子園のマウンドに立ったその瞬間、空を仰いだ。野球をやめかけたあの時、自分をこの道に戻してくれた亡き母・久恵さんへの感謝の思いを込め、ポケットに入れた母からの手紙にそっと触れた。近くで「頑張れ」と言ってくれているような気がした。
 中学2年の時、訳もなく何もかもがつまらなくなり、大好きだったはずの野球もやめた。所属していた地元のチームをやめ、夜遅くまで友達と遊び回った。そんな時、久恵さんから「あなたから野球を取ったら何が残るの。最後までやりきりなさい」と真剣な表情で言われ、はっとした。野球をやり直す決心をし、それがきっかけで龍谷大平安に進学することになった。
 しかし久恵さんの体は、そのころ既に胃がんに冒されていた。摘出手術を受けたが再発し、入退院を繰り返した。見舞いに行った病床で母は「甲子園に行ってほしい」と話していた。
 しかし09年6月、久恵さんは他界。京都の下宿先から急いで病院に駆けつけたが、死に目には間に合わなかった。父真二さん(44)から、死を目前に母が書いた手紙を渡された。ピンク色のメモ用紙に、「毎日ご苦労様。これからもしんどいと思うけど、甲子園目指して頑張ってください」と震える文字が並んでいた。涙が止まらなかった。
 それ以来、試合の時は手紙をビニール袋に入れ、ユニホームのポケットに忍ばせるようになった。京都大会では3試合に登板し、接戦となった京都共栄戦では完封の活躍を見せた。そしてつかんだ甲子園への切符。決勝後、仏壇に報告すると、遺影の中の母はにっこりほほえんでいた。
 甲子園のマウンドでは、バントと内野ゴロ、見逃し三振で後続を抑えた。「きっとお母さんが守ってくれたんだ」。チームは敗退したが、最高の舞台に立った自分を母はどこかで見てくれていたと信じている。【花澤茂人】

8月11日朝刊

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Posted at 01:52 in President | WriteBacks (0) | Edit
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